|Home|サイトマップ|ファミリーメディスン|外来教育通信講座|IMPACTに挑戦|CHATに挑戦|
|米国家庭医研修・見学に挑戦|家庭医コンサルタント|リンク|お問い合わせ|
Home>ファミリーメディスン

「ファミリーメディスン」は優れた家庭医・プライマリケア医を目指す方々の研修や教育のお手伝いをさせていただきます。


ファミリーメディスンの紹介

欧米のような保険システムに組み込まれているかかりつけ医制度が日本にはありません。米国には家庭医と呼ばれる、かかりつけ医制度が存在します。日本でも家庭医、プライマリケア医、総合診療医、総合内科医、地域医療医、などという言葉が近年聞かれるようになりました。

日本には昔からかかりつけ医と言われる地域で活躍される開業医の先生方がたくさんいます。しかし、多くの先生方はきちんとトレーニングを受けずに診療に従事されていると聞きます。米国でもおよそ30年前までは同じような状況でした。そして、きちんとしたトレーニングを受けてかかりつけ医になろう、という運動が起こり、現在の家庭医制度が誕生し、国民の中にも浸透していきました。日本でも最近このような動きが活発になってきました。特に、研修医、医学生を中心として家庭医療学を学ぼうという雰囲気が高まり、様々な活動が行われています。

一方で、どのように学んでいけばよいのか良くわからない、という意見もよく耳にします。たくさんの参考書やインターネットを通じて内容や情報は得られるのですが、やはり、実際に身近で見てみないとわかりにくいというのが現状のようです。残念ながら日本には家庭医・プライマリケア医としてきちんとトレーニングを受けられた先生はごく少数しかおられず、学ぶことのできる施設も人数も限られています。

しかし、家庭医を志す方は増える一方です。現在、日本で必要とされているのはきちんとしたトレーニングをうけた家庭医・プライマリケア医の存在だと思われます。世界を見ると先進国でこの家庭医制度、かかりつけ医制度を持たないのは日本だけといわれています。世界の標準に照らし合わせて見ると、数にして医師総数の50%が家庭医として必要だといわれる中で日本の家庭医は深刻な人材不足に悩まされています。

私は学生時代から家庭医になることを目指しましたが、日本で家庭医療学を学ぶのは難しいということを知り、渡米する決意をしました。そして、現在米国で家庭医療学研修も終わりに近づき、家庭医として出発する準備が整いつつあります。そんな折、日本に一時帰国し家庭医を目指している多くの医学生、研修医、医師らと出会う機会を与えられました。

そこで気づいたことの1つは家庭医として道を示せる経験豊かな医師が不足しているということでした。多くの志ある家庭医を目指す1人1人のために何とか力になることはできないかと考えはじめました。

卒前、卒後教育や生涯教育の中で日本における家庭医・プライマリケア医のあり方を探求し、より良い家庭医・プライマリケア医を目指し、共に学びあうことを目的に「ファミリーメディスン」を立ち上げました。この「ファミリーメディスン」を通じて少しでも皆様のお役に立てるよう努力を重ねて行きたいと思います。

「ファミリーメディスン」代表 伊藤彰洋

2004年12月