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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
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家庭医・プライマリケア医のための 南イリノイ大学 学生・研修医見学実習申し込み 家庭医・プライマリケア医のための 南イリノイ大学 学生・研修医見学実習レポート 体験記1(医学部6年) 体験記2(医学部6年) 体験記3(医学部6年) 体験記4(医学部4年) 体験記5(医学部6年) 体験記6(医学部4年) 体験記7(医学部4年) 体験記8(医学部6年) 体験記9(医師卒後7年) 体験記10(医学部6年) 体験記11(医学部6年) 体験記12(医師卒後1年) 体験記13(医学部5年) 体験記14(医学部6年) 体験記15(医師卒後6年) 体験記16(医学部5年生) 体験記17(医学生3年) 体験記18(医師卒後7年) 体験記19(医師卒後3年) 体験記20(医学部3年) アメリカ・米国臨床留学への道 学生編 アメリカ・米国臨床留学への道 研修医編 2004年3月22日〜26日までの5日間、SIU Center for Family Medicineで実習をさせていただきました。私は現在、6年生の途中から大学を休学してIllinois州Champaign/UrbanaにあるUniversity of Illinois at Urbana-Champaignに交換留学生として勉強させていただいています。留学先は医学部ではなく7ヶ月間自分が医学生であることを忘れてしまいそうな生活をしてきたため、実習を受け入れてくださった伊藤先生はじめCenterの先生方、また何よりも患者さんに失礼のないよう、また、貴重な機会を自分のために十分活かせるよう、交換留学先での授業の合間に少しずつではありますが英語の教科書を読んで実習に備えました。それでも、いたらないところがとても多いままに実習に挑んでしまった私のレポートですが、読んでいただけたら幸いです。 <実習の前に> 患者さんのcontinuing careに関わりたい、患者さんのお家のこと、仕事のことなどなども考えながら「病気と一緒に少しでもいい人生を生きるお手伝い」がしたいという気持ちからFamily Practiceに興味を持ったが、伊藤先生のところで実習をしにくる他の学生さんとは恐らく少し違って、「家庭医になりたい!だから絶対にアメリカの家庭医療の現場を見てみたい!」という強い思いを持っていたわけではなかった(こんな自分を受け入れてくださった伊藤先生にどんなに感謝しても足りません!)。日本でいくつかお邪魔させていただいた診療所などでみる患者さんのほとんどが高齢者であったことから、もともと小児科に興味があった自分としては進路を決めかねているというのが実際のところだった(お年寄りとお話をするのは大好きなのだが、やっぱり子どもを診ることをあきらめられない、)。そんな自分なので、お産まで含めて広い年齢層を見るアメリカの家庭医というのがどういうものなのか、この5日間で少しでも知ることができればと願っている。 <1日目> 午前も午後も、Family Practice Clinicで伊藤先生につかせていただいた。最初に今日診せていただいた患者さんについてまとめておくと、sinusitis、annual PAP smearの人が2人、prenatal visit、health maintenance、4 month old baby
and her mom seeking birth control shot、back pain、knee injuryが2人、hand wartsの7歳の女の子、face rashの女性という感じだった。 午前中は、伊藤先生についてprocedure clinicの見学。あまり忙しくなく(先生はペーパーワークなどもあってもちろんお忙しそうだったが)、colposcopyを2件見学した。 午前中はDr. Quevedoにつかせていただく予定だったのだが朝clinicに行ってみるとDr. Quedevoは今日の午前中はclinicではないということで、Dr. Mizurが代わりに面倒をみてくださった。PAP smear2件、 back pain、 薬の変更(back pain)strep throatとotitis externaの8歳の女の子とviral URIのその子のお母さんを診た。 今日は、朝から1日Dr.
Thompson(Valerie)についてOBの見学をした。今日は忙しい1日だということで、朝8時にナースステーションに行って尋ねても誰も「朝からまだValerieを見てない」ということで彼女を見つけることができず、30分あまり待ってようやく彼女と合流し、後で聞いてみるとその前にすでにお産が2件あったとのこと。その後私が帰るまでの間にさらに4件のお産があった。ValerieにPA(Physician Assistant)の学生であるAlyssaがついていたので、彼女と3人で1日中病棟を走り回っていた。Alyssaが2週間でお産を20件近く見たというのに対し、私は大学病院の産婦人科を2週間回って3件しか経腟分娩を見なかった(つまり、今日の4件の方が今までに見た全てよりも多い!)と言うと、少し驚いていた。私が見てきたのが大学病院のお産だったからかもしれないが、アメリカの病院のお産ではいくつか日本と違うことがあり、医学生としてというより一人の女性として、あるいは人間として考えたとき、今日見たお産の方が明らかにComfortableだと思った。ひとつは、分娩時に部屋の中に家族がたくさん入って一緒にお産ができること。日本のお産と違って分娩室という概念がなく、入院した部屋に家族がわんさか集まってその場で産んでしまう。内子宮口が完全に開大する直前まで、部屋の中で家族がハンバーガーを食べつつ(?)応援したりしていた。また、これも日本でもやっている病院もあるのかもしれないが、天井についているミラーを通して赤ちゃんが産まれてくる様子をお母さんが自分で見ることができる。苦しくてとても目が開けられず、ほとんど見られないお母さんもいたが、ばっちり見つめながら「あ、あ、出てる〜!」と叫びつついきんでいるお母さんもいた。家庭医がお産まで担当するという体制が、都市部の病院でPrenatal careを受けて出産直前に実家に帰って里帰り分娩する人などがかなり多い日本の社会にどれくらい馴染むものなのか、また、アメリカであっても専門家へのアクセスがよい都市部においてどれくらい定着しているものなのかは今の私には正直なところよくわからないが、少なくともこの地域では必要とされていると感じた。私が妊婦さんだったら、、、。正直なところ、難しい選択だと思うし、ケースバイケースという面があると思う。信頼できる産科医に出会えるなら産科医にお願いしたいと思うかもしれない。一方で、信頼している家庭医がいてその人がお産のトレーニングを受けていたら、ぜひお願いしたいと思うかもしれないし、、、。妊婦さんがいきむときに足を持たせてもらい(日本ではそんなに近くで見せていただけたことはなかった)、「お産のときにはこんなに力を入れるのか〜。」と驚いた。片足を、私が両手で精一杯支えても負けそうだった。 <5日目> ようやくClinicの様子に慣れてきた頃なのに、今日で実習が終わってしまった。今日も1日伊藤先生について実習をさせていただいた。午前中はいつもと同じClinic、午後はAcute Care Clinicだった。あまり天気がよくなかったせいなのか何なのか、午前中も予約していた患者さんの中に来ない人がたくさんいて、午後も、普段は15人から20人くらい患者さんが来るそうなのだが、今日は6人くらいしか来なかった。午前中みた患者さんは、3ヶ月の風邪のフォローアップの女の子、Prenatal visit、psoritis、喘息のフォローアップ+腹痛の患者さん。お昼休みにはchart review
meetingがあって、昨日のJournal ClubでやったLDLコレステロールのコントロールについて、食事・運動療法についての患者さんとのディスカッションをドキュメントしているかどうか、、、などなどの項目について過去のカルテをチェックしていった。私も、何が行われるのかも知らずに行ってみるとattendingの先生にいきなりカルテとチェック表を渡されて「これをチェックしてね。」と言われ、思わず”Am I allowed to
this…?”と聞いてしまった。(そうしたら、”Sure, yes you
are!!”と言ってAttendingとDr. Quevedoに笑われた。)実際に見てみて感じたのは、おそらく多くの先生方が患者さんとの間でこれらの項目について“Discussion”はしているのだろうけれど、きちんとドキュメントしている率は低いんだなあということだ。 <実習全体を通じて> 正直なことをいうと、この5日間いつも心のどこかで、自分が「絶対に家庭医になりたい!!」という強い思いを持ってここに来ていないことに対して、guiltyを感じていたような気がする。そして、shy(?)で、どこに行ってもだいたい2週間目くらいにならないと初めて会った人たちに核心の話や質問ができない自分の性格にはがゆさも感じていた。みなさんがとても親切に接してくださることで、ますますそのはがゆさは増した。 |
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