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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
それは一つのとても大きな挑戦です

9/10-14

入院患者と外来患者の違い

入院している患者さんはいかに早く状態を安定させるか、病院から退院させるかという視点で常にケアをしていますし、指導教官も当然そのあたりにを重点においてました。

外来患者さんは基本的に慢性疾患の患者さんがほとんどなので、長期的な疾患の合併症とか毎日の生活の指導とかに重点が置かれていました。

同じ疾患を持っていても入院患者さんと外来患者さんに対するケアはまったくとはいいませんが、かなり違うものではないか、と印象を受けました。

僕はFamily Practice(家庭医)を目指しているのですが、こちらでは専門医として確立されています。最初、どういったものがそれを専門医として成り立たせているのかと思っていましたが、1つの言い方として"外来の専門医"ということが言えると思います。

おそらく、総合内科医の中でも病院中心か、外来中心かということで自分の得意とする分野が違うドクターもいると思います。多分、Family Practiceは内科に産婦人科、小児科も混ぜた外来専門医という感じです。

入院患者さんだけを6週間、その後外来患者さんだけを3週間みていて、はっきりとケアの仕方に違いがあると認識しました。日本のBSTでも外来実習をもっと増やしてもらえば、学生の中にもFamily Practiceという概念がもっと広がり、その必要性を認識する機会が増えるのではないかなあ、と思いました。

 

インターンに共通すること

病棟実習で2人のインターンに、外来実習で2人のインターンにつきました。合計4人のインターンにくっついて患者さんの問診、身体所見、カルテの書き方を教わりました。それぞれのインターンはアメリカのそれぞれ別の医学部を卒業してきたのですが、みんな基本的なところは共通していました。特にカルテの書き方などはかなり細かく、しっかりと書きます。それがみんな共通の書き方で行なわれます。当たり前と思われるかもしれませんが、僕がBSTで教わった研修医の先生はそれぞれ身体所見をとるにもカルテを書くにも先生によってかなり差があったからです。ある先生はしっかりとカルテを書いていましたが、ある先生はかなり適当にすませていました。でも、こちらのインターンは他のインターンのカルテをみてもそうですが、基本的なところはみんな共通して、しっかりと書かれています。

大学の各科でもカルテなどの書き方に大部違いがあるような印象を受けたのですが、それが大学間を超えて全国の医学部の間で、となると僕らはいったいどれくらいの共通性を持っているのでしょうか。当然、微妙な違いはあるにせよ、その基本的なラインは共通のしっかりとしたものを持つべきだと思いますし、どの人が書いても、読んでも分かりやすいものにする必要があると思いました。