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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
それは一つのとても大きな挑戦です


MICUチームの仕事

他の病棟チームと違うとろは、MICUの患者さんを診るだけでなく、CPA(心肺停止状態)になった患者さんのケアもするといったところでしょうか。このような患者さんはMICUに限らず、どこの病棟でも起こります。Blue AlertCPAを知らせる放送)がなると、MICUチームは真っ先にかけつけ、患者さんの状態が安定するまでその場で責任を持って治療にあたります(大抵その後MICUにトランスファーされますが)。前にもお話したようにこの病院は三つの大きな建物からなっているのでかなりの距離を全力疾走することになりかねません。先週はチーム回診中に1回あるだけでしたが、一日に数回あったりするとそれだけで疲れ果ててしまうかもしれません。

 

カルテの書き方

カルテも普通の書き方とは少し違います。SOAPの形式で書きますが、Sは大抵患者さんがしゃべれる状態でないのでナースからや当直のドクターからの情報が中心となります。OにはLine,Ventilatorの情報などMICU独特の物を書き加えます。A/Pは疾患や異常所見をもとに書くわけではなく、臓器別に書いていきます。Respiratory, CV(cardiovascular),Renal, GI,ID(infectious disease),Fluid/Electrolyte/Nutrition,Neuro,などの項目にしたがってプランを建てていきます。

 

MICUのナースとナースステーション

他の病棟に比べて人柄が違うということはありませんが、ナースステーションの形やナースが座っている場所が違いますし、ナースの数も多いです。すべての病室は窓ガラスで入り口が作られており、入り口にナース一人分の椅子と机が必ず用意されています。またナースステーションからすべての病室が見渡せるつくりになっています。(ナースステーションを中心として病室が円状に並んでいるような感じです。)また、かなり状態の悪い患者さんの病室の入り口にはずっとナースが座っており、24時間体制で一人のナースが見張っています。どのナースもICUだけにてきぱきと仕事をこなしているといった印象を受けました。

外来(out-patient)の患者さんの治療と比べるとまったく治療方針が違います。いかに一日でも早く状態を安定させ、一般病棟へ戻すか、ということを中心に治療していきます。このギャップの差を非常に感じさせられた1週間でした。