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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
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ドクターからERに行くように言われたから来た、という人もいます。ここで基本的に2種類の患者さんに分かれます。private
ドクターがいる人、いない人です。 privateドクターがいる人はたいてい保険を持っているし、仕事ももっている人です。このような患者さんはprivateドクターが入院中の最終的な治療方針を決定します。普段このドクターたちは病院にいるわけではありません。クリニックを自分で持っていて、必要に応じて病院に足を運ぶわけです。ここが日本と大きく違う点だと思います。開業しているドクターの患者さんが近くの病院に入院し、入院中もそのドクターがめんどうをみるといった感じです。しかし、たいてい入院中はレジデント、インターンが面倒を見ます。もちろん学生もですが。主な指示や最終的な治療責任はpraivateドクターがもつといった感じです。 privateドクターがいない人はUTS(university
teaching
service)が入院中の責任を持ちます。このような患者さんは保険を持っていなかったり、仕事がなかったり、社会的に様々な問題を抱えている人がどちらかというと多いです。もちろん、きちんと普通に生活している人います。レジデント、インターンはじめ学生が責任を持って治療を行なう患者さんは主にUTSの患者さんです。UTSの患者さんの中には当然お金が払えなかったりする人もたくさんいますが、病院はそういった人達に無償で治療をします。その代わりに、いろいろと学ばせてもらうといった感じです。UTSの指導教官たちは日本で言う教授、助教授、講師にあたる人達が行ないます。普段の回診ではUTSの患者さんだけ見ますし、モーニングレポートで症例提示をする場合でもほとんどがUTSの患者さんです。 僕が実習を行なっている病院は大学の付属病院ではなく、教育病院になっています。病院経営はある教会の団体が行なっています。そして、病院を部分的に大学に貸しているといった感じでしょうか。だから、患者さんにも上記のように違いが出てきます。日本では開業してしまうと、病院へ行って検査をしたり、手術をしたりすることがほとんどなくなってしまうと思いますが、こちらでは頻繁に病院に出入りしています。入院中の治療もprivateドクターが行なうといった環境は日本ではなかなか理解しがたい印象を受けます。 |
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