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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
それは一つのとても大きな挑戦です

レポートを書くのがかなり遅れてしまったが、inpatient surgeryについて少しの述べておく。これはスプリングフィールドから40分ほど離れた小さな町にある病院で行う手術を中心としたローテーションである。週に3日ほどスプリンフィールドから外科医が訪れ、手術、外来クリニック、コンサルテーションをおこなっている。それに外科レジデントとして参加するのである。この研修ではスプリングフィールドで外科レジデントがしているかなりの真似をできたかもしれない。手術は術者になることはなかったが、第1アシスタントして多くのヘルニア、胆嚢摘出術、虫垂摘出術、組織生検などを経験することができた。

昔の家庭医は比較的簡単な一般外科手術は自分で執刀をしていたらしい。今では話を聞くだけになってしまったが、昔は選択の余地、外科医がその地域にいなかった、らしい。手術だけではなく、ERへ足を運んでのコンサルテーション、テストのオーダーから手術、術後フォローまで一通りレジデントとして責任を持たせられる。なかなかやりがいのある研修であった。

一般外科、General surgeryといわれるが、研修前は他の専門外科との境があいまいであったが、研修を終えて、どの症例は一般外科なのかようやくわかった気がする。そして、結構自分では外科が好きなことがわかった。学生時代、外科を実習したとき、手術記録の様子を絵で記載しており、そこから始まった食わず嫌いの外科だったが、米国ではすべて文章で記録を残すためそんな心配もなく、純粋に外科の手技を楽しめた。

僕らの家庭医療学レジデントクリニックでも小外科と言われるVasectomy,パイプカットや皮膚生検、足の深爪剥離術、膿のドレナージ、など日常的に行っている。大抵、局所麻酔で行える外科手術は家庭医の外科的守備範囲として考えてもよいと思う。