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家庭医・プライマリケア医のためのアメリカ・米国臨床留学への道
それは一つのとても大きな挑戦です

Orthopedics Outpatient

3/14/03

今月はOrthopedics(整形外科)の外来クリニックだ。2週間、毎日違う先生について様々な患者を診て回る。スプリングフィールドは小さい町田が、SIUの医学部があることもあり、整形外科の中でも一通りの専門家がそろっている。手、肘の専門家、足の専門家、脊椎の専門家、膝、腰の専門家、小児の専門家などである。

医学生時代に整形外科はチャートで勉強したくらいで実習を回っても大した数の患者を診ることはなく、机上の勉強だけで終ってしまった感じだった。FPのクリニックでも膝、腰、肩、手首、足首などの痛みは頻繁に見るが、大抵はOsteoarthritisか捻挫、筋肉痛、CTS(carpal tunnel syndrome)などで治療も対処療法でNSAIDPhsical Therapyが中心だった。

この研修は外科の外来クリニックに比べると格段と得るものが多い。午前3時間、午後3時間でそれぞれ20〜30人の外来患者を診る。手の専門家の外来ではCTSをはじめ、骨折やGangliosisなど非常にCommonな疾患を見ることができる。それも集中してみることができるので、効率は非常によい。レントゲンを見るにしても30人分の手だけのものをみると微妙に違いが分かってくる。

整形外科クリニックがFPクリニックと大きく違う点はレントゲンが聴診器代わりになっていることだろう。おかげで今までほとんどレントゲンを見る機会のなかった僕だが、毎日平均60〜70枚のレントゲンとにらめっこしている。それにMRIBoneScanも加わるのでかなりの量のフィルムを見ることになる。

たった2週間の研修だが、チャートに出てきたかなりの疾患を実際に目の辺りにする機会があり、相当鍛えられた気がする。毎日夜は解剖の本を開いて、自分の筋骨格を触りながら過ごしている今日この頃だ。